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狐と狸の日々つれづれ


by audrey-gregory
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受難の石仏でしょうか

明治3年の神仏分離令は、結果『廃仏毀釈』となって日本中の仏像の受難となりました。
こんな山の峠までその波が押し寄せたのか、定かではありませんが痛々しい。
受難の石仏でしょうか_d0212491_2123427.jpg
あの水戸黄門さまも、領内の寺院の半分を廃したそうです。
黄門さまによって、水戸では仏教軽視の風潮がより強くなったとは知らなかった。
受難の石仏でしょうか_d0212491_21304789.jpg
お顔の無いお地蔵さまは、どれほどの季節の移ろいを見届けたのでしょうか。
ふかふかの落ち葉がまた土に帰り、木々を育てます。
受難の石仏でしょうか_d0212491_21345552.jpg
サクサク道を行けば、突然杉木立に陽がこぼれ落ちて眩しい。
次の世代の肥やしに成れそうも無いな~。
Commented by 江雄 at 2016-02-06 18:30 x
確かに神仏分離令は悪法でした。日本特有の土着の宗教を、国家が統制しようとするところに最大の間違いがありました。それがひいては、神を利用して戦争へと進んでいったのだと思います。
仏面を壊された仏の気持ちを思いやることができない人は、かわいそうですね。顔の無い仏は、そんな仕業さえも許しておられるのでしょうか。顔が無くても、心で季節の移ろいを感じていらっしゃるのでしょう。
「時流れ 落ち葉は土に 我は何に」
Commented by audrey-gregory at 2016-02-06 20:06
大きな力で、人の心にづかづか入り込んでしまった一例でしょう。
有無を言わせずに流れを変えた、時の権力者に何かを学ばなくては・・・。
こんな山頂の長閑な一シーンにも、大きな流れが偲ばれるのですが、はたしてこんな事に思いを馳せる人が何人いるのでしょうか。
by audrey-gregory | 2016-02-06 15:00 | わらべ地蔵・石仏 | Comments(2)